「限りある時間の使い方」① 〜タイムマネジメントのあり方で考えたこと〜
タイムマネジメントに関する本は多くあれど、それを「人間はどう生きるべきか」という問いまで結びつけた本はそれほどないだろう。
「限られた時間の使い方」(オリバー・バークマン著)では、
産業革命以降、時計で測れる「時間」が登場したことで、
時間が切り売りできるものとして扱われるようになった。
そして人々は、「いかに限られた時間の中で多くのことを成し遂げるか?」に躍起になってきた、という。
しかし、ToDoリストをつくったり仕事の効率化を図ったとしても、
「自分が本当にやりたいこと」に永遠に達成できないような感覚を持っている人も多い。
なぜなら、色々な自己啓発の情報が氾濫する現代では、上には上がいて、「やらなければいけないこと」や、「やった方がいいこと」がとめどなく自分の生活に流れ込んでくるからだ。
これって、「今この瞬間を大切に生きている」と言えるのだろうか?
(だからといって、それらの流れを完全に止めることも、自己成長がストップしそうだけどな?と私は感じてしまったが。)
確かに、私も、よくある効率化のノウハウ本に書かれているようなことは、目の前のタスクを片付けていくためには非常に効果的だと思うのだが、
色んなことを効率化して、自分の自由な時間が増えたとしても、
「自分が人生で大切に思うこと」にその時間を注ぐことができなければ、それは幸福なのだろうか?と、この本を読んで気づいた。
ただ、自分としては、目の前にあるタスクが上手く片付いた時にそれなりの達成感があって、嬉しいこともあるので、
目の前のタスクに追われること=不幸か?というとそうでもない気もしている(社畜かな?)。
(p94まで読んだ感想。続きは後日。)